近鉄グループホールディングス(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施-近鉄グループとして最高ランクの格付を12年連続取得-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、近鉄グループホールディングス株式会社(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長:都司尚、以下「近鉄GHD」という。)の子会社であり、近鉄グループの中核事業会社である近畿日本鉄道株式会社(以下「近畿日本鉄道」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づき評価を実施し、かかる格付に基づき近鉄GHDに融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災及び事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 近鉄グループは、運輸、不動産、国際物流、流通、ホテル・レジャーなど多様な事業を擁しており、公益性の高い運輸事業を中心に徹底した安全対策に取り組むとともに、多様な場面を想定した訓練を実施するなど高度な事業継続活動を実践しています。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 外部環境の変化等を踏まえてリスク管理体制を見直し、グループ全体を統括するリスク管理委員会と自社の役割を明確化しながら発生頻度や影響度の分析を踏まえて優先して取り組むリスクを特定し、中長期的な計画の下で対策を進めるなど、グループ一体となったリスクマネジメントの高度化に取り組んでいる点
(2) 「インフラ企業である自社の事業継続対策が地域の発展や幸福度に寄与する」との考えのもと、精緻な事業影響度分析を踏まえ計画的な耐震化や電力の冗長性等を確保するに留まらず、調達先への事業継続体制の調査や情報共有等に基づく部材の戦略的確保等についてサプライチェーン企業とも連携しながら、早期復旧戦略の実現に向けた多層的な対策を講じている点
(3) 周辺の自治体・警察・同業他社と共に地域の防災力強化に向けた津波対応訓練やテロ対応訓練等の多様な防災訓練を実施するほか、グループ会社を含む参集訓練や異例事態対応訓練、設備関連事業者と共に復旧に向けた訓練に取り組むことを通じて、自社だけでなく地域や他社の防災・事業継続力の向上に貢献している点

 その結果、近畿日本鉄道は「防災及び事業継続への取り組みが特に優れている」という格付を取得しました。なお、近鉄グループは「DBJ BCM格付」の最高ランク12年連続取得となりますが、これは関西地域に本社を置く企業としては初めての事例となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
関西支店 企画調査課 電話番号 06-4706-6455

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