済生会富山病院に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、社会福祉法人恩賜財団済生会(本社:東京都港区、理事長:炭谷茂)の運営する済生会富山病院(所在地:富山県富山市、院長:亀山智樹、以下「当病院」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災及び事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当病院は、「済生の精神」(分け隔てなく、あらゆる人々に医療・福祉の手をさしのべること)を使命として、1935年に開設された病院です。地域医療支援病院として地域の急性期・回復期医療を担い、平時より高度な医療サービスを提供するとともに、防災および事業継続の対策にも積極的に取り組んでおり、2024年1月の能登地震においては約500名の避難者を受け入れ、3月に災害拠点病院に指定されました。
 本件は、当病院の健診センター増設に対し融資を実行したものです。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 有事においても社会的使命である医療継続を実現すべく、災害拠点病院として災害時の救急医療や避難場所等の提供を通じ地域防災に貢献していることに加え、その対外発信を通して病院の価値向上に繋げている点
(2) 最新のハザードマップを踏まえた止水対策や発電機の高所移設等のハード対策のほか、病院及びDMATにおける非常時連絡手段の複数確保、救急医療部門を中心とした職員への救命研修の実施、網羅的な訓練の実施等により、患者と職員の生命安全確保に資する防災対策に着実に取り組んでいる点
(3) 院長をトップとした経営管理会議にてオールハザードのリスクを協議し、各リスクの時間軸も考慮したうえで対策を講じており、グループ内及び近隣医療機関との連携体制の構築やガスコージェネレーションシステムの導入、IT-BCP高度化に向けた各種施策等を通じて、事業継続力向上に注力している点

 その結果、当病院は「防災及び事業継続への取り組みが優れている」という格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
企業金融第6部 ヘルスケア室 電話番号 03-3244-1730

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