(株)ハイレゾ香川への出資契約締結について-「特定投資業務」を活用し、生成AI向けデータセンター設立を支援-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、株式会社ハイレゾ香川(以下「ハイレゾ香川」という。)に対して、株式会社みずほ銀行、ジャパン・インフラストラクチャー第一号投資事業有限責任組合(注1)、Global Infrastructure Management アセット・クリエーション・ファンド1号投資事業有限責任組合、大和エナジー・インフラ株式会社らとともに出資契約を締結しました。

 ハイレゾ香川は、株式会社ハイレゾ(以下「ハイレゾ」という。)が香川県で生成AI向け画像処理半導体(GPU)データセンターを開発するにあたり設立した特別目的会社です。ハイレゾ香川は、香川県内の既存研究施設である「RISTかがわ」や廃校となった体育館「旧綾上中学校」を一部改装して、データセンターを開発することを計画しています。一般的にデータセンターは東京や大阪等の都心部に集中していますが、地域の既存施設を利活用することによりデータセンターの開発コストを抑え、幅広い国内事業者に対し低価格でサービスを提供することを目指しています。

 我が国のデジタル化に向けては、様々な産業や分野で生成AIの活用が期待されています。生成AI開発に欠かせない装置としてGPUの利用需要は急速に増加することが見込まれており、その需要に対応する供給能力を国内事業者が確保することは、経済安全保障上も重要となっております。

 DBJは、ハイレゾ香川によるかかる取り組みがハイレゾグループの競争力強化に加え、国内事業者によるGPU供給能力の確保、ひいては国内事業者による生成AI開発の促進にも繋がるものであることから、我が国のサプライチェーンの強靱化に資するものと評価し、「特定投資業務(注2)」の一類型として設置した「DBJサプライチェーン強靱化・インフラ高度化ファンド(注3)」を活用し、支援を行うこととしました。

 DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。


(注1)ジャパン・エクステンシブ・インフラストラクチャー株式会社が投資助言を行うファンドです。
(注2)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注3)「特定投資業務」において、需要物資の安定供給確保等のサプライチェーン強靱化やデジタル技術の活用による物流をはじめとするインフラの強靱化・高度化を推進するため設置した重点投資分野です。

【お問い合わせ先】
企業金融第2部 電話番号 03-3244-1660

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