旭化成(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施-最高ランクの格付を取得-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:工藤幸四郎、以下「旭化成」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューです。

 旭化成は、「Creating for Tomorrow」をコーポレートスローガンに掲げ、マテリアル、住宅、ヘルスケアという3つの領域で事業を展開する総合化学メーカーです。中期経営計画2024~Be a Trailblazer~においては、「Care for People, Care for Earth」(人と地球の未来を想う)の視点から、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進しています。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 『「健康で快適な生活」と「環境との共生」の実現』を目指して、次の成長を牽引する「10 のGrowth Gears(GG10)」を定義し、水素関連や蓄エネルギー等への積極的な投資や研究開発によりポートフォリオ変革に向けて着実に歩みを進めるとともに、イノベーションの継続的な創出に向けて従業員の終身成長を促しながら、「持続可能な社会への貢献」と「持続的な企業価値向上」の好循環に資する取り組みを展開している点
(2) カーボンニュートラルの達成に向け、インターナルカーボンプライシング制度や製造プロセス改善等によるScope1&2の削減だけでなく、環境貢献製品によるGHG 削減貢献の拡大を企図して2030 年目標を設定して開発に取り組み、カーボンフットプリントにより環境価値を明示しながら、事業を通じた社会課題解決に尽力している点
(3) マテリアリティの一つに「循環型社会への取り組み」を掲げ、ISCC PLUS 認証を取得しバイオマス原料を活用した製品を展開するとともに、廃プラスチックの再利用等を促す「BLUE Plastics プロジェクト」を自ら立ち上げ、他社と共に製品リサイクルのチェーンの可視化により消費者の認知と行動変容の促進を目指すなど、資源の循環利用に向けて精励している点

 その結果、旭化成は「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
企業金融第1部 電話番号 03-3244-1680

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