日本農薬(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、日本農薬株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩田浩幸、以下「日本農薬」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューです。

 日本農薬は、1928年の創立以来、安全で安定的な食の確保と豊かなくらしを守ることを使命とし、農薬の研究開発・普及を中核事業に位置づけて技術革新に努めてきました。同社はビジョンである「Global Innovator for Crop & Life(食とくらしのグローバルイノベーター)」を掲げる中、「持続的な環境配慮・社会貢献」を目指して、サステナビリティ経営を推進しています。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 「環境調和型製品」の開発をマテリアリティの主要施策に位置付け、トップマネジメント主導のもと、SDGs教育等による企業価値向上に向けた全社的な環境意識啓発を行いながら、オーケストラやフジワン等の環境保全や気候変動に対応する環境調和型製品の公表と、そのグローバルな販売普及をもって、事業を通じた環境・食料問題等の社会課題の解決に邁進している点
(2) 上記で掲げる「環境調和型製品」の開発や、長期ビジョン「食とくらしのグローバルイノベーター」の具現化に向けて、顧客の環境・社会ニーズを多方面から拾い上げながら、化学・生物・安全性研究一体の効率的な研究開発体制やオープンイノベーション等の仕組みを通じ、「レイミーのAI病害虫雑草診断」やドローン散布に適した農薬開発等のスマート農業分野を中心に、イノベーション創出に向けた取り組みを推進している点
(3) CSR調達アンケートや人権デューデリジェンスへの着手に加え、一部カテゴリに一次データを活用して国内外のスコープ3の集計を実施するなど、環境経営の高度化を進めるとともに、全社横断的なサステナビリティ推進体制の整備や事業変革を見据えたマテリアリティの特定など、サステナビリティ経営の着実な実践を図っている点

 その結果、日本農薬は、「環境への配慮に対する取り組みが先進的」という格付を取得しました。



 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。



【お問い合わせ先】
企業金融第1部 電話番号 03-3244-1680

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