Stegraへの出資決定について
-製鉄プロセスの脱炭素化を目指すスウェーデン・水素還元製鉄事業に出資-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、Stegra(旧商号:H2 Green Steel、 本社:スウェーデン ストックホルム、CEO: Henrik Henrickson、以下「Stegra社」という。)に対し、Hy24 SASが運営する水素インフラファンドClean H2 Infra Fund S.L.Pとの合弁会社を通して出資を実行しました。

 Stegra社は、産業分野でのCO2排出量削減の重要性が高まる中、鉄鋼業界の脱炭素化を加速するため2020年に設立されました。スウェーデン北部のボーデン市にて世界初となる商業規模での水素還元鉄製造工場の建設を開始しており、2026年の稼働を目指しています。同工場では、スウェーデンの豊富な再生可能エネルギーを活用したグリーン水素製造から、グリーン水素を還元剤とした水素還元鉄の製造まで一貫して手掛けることで、従来の製鉄・製鋼工程と比較し約95%のCO2排出量削減を実現する計画です。

 日本の水素基本戦略等において、水素はS+3E(注)を満たすカーボンニュートラル実現に向けた突破口となるエネルギーと位置付けられ、GX実現のための中核的役割が期待されております。DBJは、水素関連プロジェクトの裾野の拡大やカーボンニュートラル実現に向け必要となる先進的な取り組みを後押ししてまいります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、我が国カーボンニュートラルの実現に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。

(注)S+3Eとは、我が国エネルギー政策の要諦である、Safety(安全性)、Energy Security(エネルギー安全保障)、Economic Efficiency(経済効率性)、Environment(環境適合)の頭文字を取ったもの



【お問い合わせ先】
企業金融第5部 電話番号 03-3244-1620

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