MSD第二号投資事業有限責任組合を通じた(株)塚本無線への投資実行について

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)、三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:堀健一)及び株式会社三井住友銀行(本社:東京都千代田区、頭取CEO:福留朗裕)(3社併せて以下「スポンサー3社」という。)が共同で設立したMSD企業投資株式会社が運営するファンドMSD第二号投資事業有限責任組合(以下「当ファンド」という。)は、株式会社三十三銀行(本店:三重県四日市市)が組成した「三十三事業承継1号投資事業有限責任組合」と共同し、傘下のSPC(買収目的会社)を通じて、株式会社塚本無線(本社:三重県鈴鹿市、以下「当社」という。)への投資を実行しました。

 当ファンドは、長期的な視野に立ったパートナーとして企業の経営課題に共に取り組み、それに必要なリスクマネーを供給し、より一層の成長をサポートすべく2021年10月に設立したエクイティファンドです。DBJは当ファンドからの投資案件のうち、「特定投資業務(注1)」の要件に合致するものについては、同業務を活用することとしています。

 当社は、防犯カメラの開発・製造・販売を主業とする事業会社です。近年、防犯意識の高まり及び見守りニーズの高まりにより、防犯カメラのニーズが全国的に高まる中、個人向け防犯カメラ市場において、消費者の要望に合わせた多品種少量生産対応やタイムリーな製品開発対応が顧客に高く評価され業容を拡大してまいりました。

 当ファンドは、本件を通じて、当ファンド並びにスポンサー3社及び共同出資する三十三銀行が有する幅広いネットワークや知見を提供し、安心安全な社会の実現に向け、塚本無線がより良い商品・サービスが提供できるよう更なる成長・発展に向けた様々なサポートを行っていく予定です。

 DBJは、本件が、投資先企業が事業承継等を契機としてスポンサー3社のネットワーク等を活用した経営革新を実現することで、オープンイノベーションの推進を通じた本邦企業の競争力強化に寄与するものとして、「特定投資業務」の一環である「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注2)」を活用します。

 DBJは、今後とも当ファンドの取り組みを通じ、国内企業の成長を支援し、わが国経済の活性化に貢献していきます。


<MSD企業投資株式会社の概要>

商号 MSD企業投資株式会社 
所在地 東京都千代田区大手町1丁目9番2号
大手町フィナンシャルシティ グランキューブ19階
資本金 4,950万円
株主構成 三井物産企業投資株式会社
株式会社三井住友銀行
株式会社日本政策投資銀行
設立日 2015年9月1日
代表者 安田 浩 (代表取締役社長)
問い合わせ先   代表電話番号:03-3285-3622
事業内容 投資事業組合の管理・運営
基本理念 日本企業による日本企業のための投資事業会社として、企業の課題解決と成長実現を支援し、株主・取引先・従業員といったすべてのステークホルダーにとっての価値最大化を目指す。

<当社の概要>

商号 株式会社塚本無線
所在地 三重県鈴鹿市磯山一丁目16番21号
設立 1989年5月
事業内容  防犯カメラ機器の開発・製造・販売


(注1)民間による成長資金の供給の促進を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、我が国企業の競争力強化や地域経済活性化の観点から、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。

(注2)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した重点投資分野です。



【お問い合わせ先】
企業投資第3部 電話番号 03-3244-1351

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