フタムラ化学(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、フタムラ化学株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:長江泰雄、以下「当社」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災及び事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 当社は、プラスチックやセルロースを原料とする包装用フィルムの製造のほか、水や空気等の浄化に用いられる活性炭の製造などを手がける化学メーカーです。高い技術力と製造ノウハウを背景として、包装用フィルム製品で高い国内市場シェアを持ち、特に、生分解性を有し環境に優しいセロハンでは世界首位のシェアを誇っています。また、安定供給という責務を果たすべく、「BCP(事業継続計画)を基軸とした対策を継続して進めていくことを基本とする。」という方針のもと、自然災害に対する安全確保・被害軽減、事業の早期復旧を実現できる体制の構築に取り組んでいます。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 連結対象企業を含めた防災体制のもと、救急救命に難航した原体験を踏まえた人材育成や独自の防災自主点検等の実施により内部管理の高度化を推進しているほか、実践的な観点を踏まえた復旧業務従事者等を含む生活物資・スペースの確保や夜間避難訓練・休日安否確認訓練等に取り組み、防災力を着実に強化している点
(2) 全社横断的な危機管理経営体制のもと分析・評価に基づくオールハザードリスクを管理しているほか、令和6年能登半島地震を踏まえリスク管理を体系化し、実態を明確化するべくリスク評価の分析視点を増やすなど、不断の見直しを進めている点
(3) 企業風土である安定供給への使命感のもと、物流システムに不可欠な包装用フィルムや生活必需品に関連する製品の需要と事業影響度分析にて把握した自社の状況を踏まえた、多様な事業継続戦略を有している点

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
東海支店 業務課 電話番号 052-589-6892

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