敦賀セメント(株)に対し、「DBJ 環境格付」に基づく融資を実施
-13年連続の環境格付取得-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、敦賀セメント株式会社(本社:福井県敦賀市、代表取締役社長:山本学、以下「当社」という。)に対し、13年連続となる「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューです。
 この「DBJ環境格付」融資では、業界動向等を踏まえ、評価基準を毎年見直しているため、連続取得には企業の継続的かつ先進的な取り組みが必要であり、13年連続の取得は、北陸地域においては当社が唯一です。

 当社は、1935年創業のセメントメーカーです。「地球にやさしく環境に調和した事業活動を実践し、循環型社会の実現に貢献していく」との経営基本方針の実現に向けて、ISO14001の取得をはじめ、原燃料の代替品として他産業の廃棄物・副産物の活用拡大等を通じ、社会全体の再資源化及び省資源化推進等の本業一体型の環境経営に積極的に取り組んでいます。

 今回の格付では、地域社会と共生しながら事業活動に伴う社会的責任を果たそうとする当社姿勢の現れとして、以下の点を高く評価しました。

(1) 環境保全委員会を中心とした全社横断的な推進体制の下、事業活動において重要な環境指標に係る中期目標を設定し、毎月開催する生産技術会議にて進捗管理を行っていることに加え、年度毎にトップマネジメントレビューを通じて環境方針や環境マネジメントシステム全体の適切性を確認することで、環境経営全体のPDCAサイクルを構築している点。
(2) 事業を通じた循環型社会への更なる貢献のため、貴社のセメント製造工程における処分場延命効果の具体的な算出により取り組み意義を確認しながら、エネルギー転換率の向上に向けた設備投資や他社との連携を継続的に行い、廃棄物・副産物の利用拡大につなげている点。
(3) 「OBモニター制度」を活用し、地域住民の意見を積極的に取り入れながら周辺環境改善に関する施策を検討していることに加え、排ガス・エネルギー使用量等環境負荷データの全社的なフィードバックを基に、各従業員が日々の操業における個人目標を設定することを通じて環境意識向上を進めるなど、社内外のステークホルダーと協働しながら事業における環境負荷低減に努めている点。

 その結果、当社は「環境への配慮に対する取り組みが先進的」という格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
北陸支店 業務課 電話番号 076-221-3219

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