太平洋セメント(株)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施
-【9回連続で最高ランクの格付を取得】-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、太平洋セメント株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:田浦良文、以下「当社」という。)に対し、「DBJ環境格付」に基づく融資を実施しました。

 「DBJ環境格付」融資は、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定するという世界で初めての融資メニューです。

 当社は、「持続可能な地球の未来を拓く先導役をめざし、経済の発展のみならず、環境への配慮、社会への貢献とも調和した事業活動を行います。」という経営理念のもと、廃棄物や副産物の有効利用による環境負荷低減、および循環型経済形成に貢献しています。また、2050年においてサプライチェーン全体としてのカーボンニュートラルの実現を目標に掲げてCO₂の分離回収や再利用に関する技術開発などの取り組みを進めています。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 脱炭素・循環型社会を支えるセメント産業のグローバルリーダーとなることを見据える長期ビジョンを新たに掲げ、混合セメントへのシフト加速および化石燃料の代替促進、メタン・水素等を活用した更なる燃料転換や低CO₂ セメントの展開、そしてCO₂回収型セメント製造プロセスの確立へと続く、複層的な技術活用による連続的なアプローチを通じた長期ビジョンに至る道程を明確に示しながら事業を推進している点。
(2) カーボンニュートラル技術開発部の立ち上げや、中央研究所を中核とする多面的・包括的な研究開発体制の構築により、脱炭素をはじめとする技術開発力を一層強化するとともに、開発した技術の応用および実証実験を進めるなど、技術開発とその実装に向けたグループ一体での仕組みに基づき、スケールとダイナミズムをもって長期ビジョンを遂行する組織力を発揮している点。
(3) 脱炭素および資源循環を重んじた事業活動の遂行に向け、ステークホルダーとの対話を重ねながら、経営・現場レベルでの環境意識啓発や組織体制構築を図っていることに加え、今後は生物多様性の実現に資する取り組みの拡充も見据えるなど、サステナビリティ経営の高度化を追求し続けている点。

 その結果、当社は今回「DBJ環境格付」融資において、9回連続となる「環境への配慮に対する取り組みが特に先進的」という最高ランクの格付を取得しました。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、環境配慮型経営に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
企業金融第1部 電話番号 03-3244-1680

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