株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、「【東北地方版】DBJ・JTBFアジア・欧米豪 訪日外国人旅行者意向調査 2024年度版」を発行いたしました。
DBJでは、2012年より継続的にアジア・欧米豪12地域(欧米豪は2016年より調査対象に追加)の旅行嗜好や訪日経験の有無によるニーズ変化の把握を目的に、海外旅行経験者を対象としたインターネットによるアンケート調査を実施しており、2015年からは公益財団法人日本交通公社と協働しております。
今回の調査は、インバウンド観光の本格的な再開後の外国人旅行者の意向変化を把握するため、2024年7月8日~7月18日に実施したものです。
当レポートは、その中で特に東北地域に関する項目について回答結果をまとめたものです。調査結果のポイントは以下のとおりです。
- 東北地方は、認知度は38.2%と低位であるが、訪日回数が多くなるほど、訪問意欲は高くなる傾向があった。東北地方内では、青森県の認知度と訪問意向が高く、特に台湾や香港の居住者からの評価が高かった。一方、東北訪問経験者における東北再訪希望率は、他地域訪問経験者における同地域再訪希望率と比べ低かった。
- 東北訪問希望者が訪日旅行で希望する宿泊施設として、「温泉のある日本旅館」はアジア居住者に好まれるのと比較して、欧米豪居住者では希望率は若干低位な一方で「豪華で快適なホテル(西洋式)」を希望する割合が相応にあった。
- 東北訪問経験者が直近の訪日旅行で体験したことは、「桜の観賞」や「雪景色観賞」等の自然体験、「イベント・祭りの見物」等の歴史・文化体験の実施率が高い一方、レジャーや買い物関連の体験、「伝統的日本料理」等の食体験は、訪日旅行経験者全体の回答率を下回る項目が多かった。
- 上記の東北訪問経験者が自然体験、歴史・文化体験の実施率が高いという観点から、全国地方別で訪問経験者のアドベンチャーツーリズムの経験度を分析したところ、東北地方は訪日経験者全体の平均より高い値であった。
当レポートの詳細は、DBJウェブサイト「調査研究レポート」に掲載していますので、ご参照ください。
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