近鉄グループホールディングス(株)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施
-近鉄グループとして最高ランクの格付を13年連続取得-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、近鉄グループホールディングス株式会社(本社:大阪市天王寺区、代表取締役社長:若井敬、以下「近鉄GHD」という。)の子会社であり、近鉄グループの中核事業会社である近畿日本鉄道株式会社(以下「近畿日本鉄道」という。)に対し、「DBJ BCM格付」に基づき評価を実施し、かかる格付に基づき近鉄GHDに融資を実施しました。

 「DBJ BCM格付」融資は、DBJが開発した独自の評価システムにより、防災及び事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定するという、「BCM格付」の専門手法を導入した世界で初めての融資メニューです。

 近鉄グループは、運輸、不動産、国際物流、流通、ホテル・レジャーなど多様な事業を擁しており、公益性の高い運輸事業を中心に徹底した安全対策に取り組むとともに、多様な場面を想定した訓練を実施するなど高度な事業継続活動を実践しています。

 今回の格付では、以下の点を高く評価しました。

(1) 精緻な事業影響度分析を踏まえ、計画的な耐震化や取引先との連携による資源の戦略的確保等のボトルネック対策を徹底するとともに、多様な工夫を凝らした各種防災訓練やシナリオ非開示での異例事態対応訓練等の実施により実効性の担保にも努めることで、防災・事業継続にかかる取り組みを高度な水準で維持している点
(2) グループ横断的なリスク管理委員会を設置のうえ、全社的なリスクアセスメントを実施し中長期でのリスクコントロールに注力していることに加え、ホールディングス合同での訓練や発災時におけるグループ各社の連携強化にも着手するなど、グループ全体としての更なる事業継続力向上に精励している点
(3) 自治体との協定締結や共同訓練の実施に加え、周辺住民も巻き込んだ訓練を企画するほか、同業他社との相互のBCP高度化を企図した意見交換や合同訓練の実施を通じて、自社のみならず地域や業界の防災・事業継続力の向上に尽力している点

 その結果、近畿日本鉄道は「防災及び事業継続への取り組みが特に優れている」という格付を取得しました。なお、近鉄グループは「DBJ BCM格付」の最高ランク13年連続取得となりますが、これは関西地域に本社を置く企業としては初めての事例となります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、有事における事業継続の推進に向けたお客様の取り組みを積極的に支援してまいります。


【お問い合わせ先】
関西支店 企画調査課 電話番号 06-4706-6455

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