株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、ペプチスター株式会社(本社:大阪府摂津市、代表取締役社長:藤家新一郎、以下「当社」という。)の第三者割当増資を引受け、出資を完了いたしました。
当社は、国内のペプチド原薬安定供給を目的として2017年に設立された原薬 CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization/医薬品開発製造受託機関)です。当社の株主としても参画している企業群の各種最先端技術を戦略的に集約して研究開発から製造まで一貫して受託できる体制を構築し、国内医薬品開発のボトルネックとなっていたサプライチェーンを効率化することで、オールジャパン体制での早期新薬創出支援を行うことを目指しています。
ペプチド医薬品及び核酸医薬品は、低分子医薬品や抗体医薬品等の従来の医薬品では標的にできなかった分子をターゲットにできるなどの利点を有し、次世代を担うモダリティ(治療手段)として市場拡大が期待されている分野です(注1)。
当社は設立後、2019年よりペプチド医薬品原薬の製造受託を開始、2021年には核酸医薬品の製造受託にも参入しており、国内最大級の製造設備を活かしグローバルに展開するペプチド・核酸・PDC(Peptide Drug Conjugate/ペプチド薬物複合体)の原薬CDMOを目指して研究開発を行っています。
DBJは、当社によるかかる取り組みが、我が国の社会経済の活力向上に資するものとして、本件に「特定投資業務(注2)」の一環である「DBJスタートアップ・イノベーションファンド(注3)」を活用することといたしました。
DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。
(注1)2022年3月発行のレポート「ペプチド医薬品および核酸医薬品CDMO業界の現状と展望」もご参照ください。
https://www.dbj.jp/topics/investigate/2021/html/20220325_203743.html
(注2)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注3)「特定投資業務」において、スタートアップの創出・育成、イノベーションエコシステムの構築等に向けた取り組みを推進するため設置した重点投資分野です。
【お問い合わせ先】
関西支店 企画調査課 電話番号 06-4706-6455