Heirloom Carbon Technologies, Inc.への出資について-石灰石を用いたCO2直接回収に取り組む米国スタートアップ企業への出資-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、Heirloom Carbon Technologies, Inc.(本社:米国カリフォルニア州ブリズベン、CEO:Shashank Samala、以下「Heirloom社」という。)に対し、出資を実行しました。

 Heirloom社は、石灰石を用いたDAC技術(Direct Air Capture: 直接大気中のCO2を回収する技術)の開発、当該技術によるCO2回収を手掛けるスタートアップ企業です。石灰石が持つCO2吸着能力を高め、低コストで大規模なCO2回収を実現し、2023年11月には米国初となる商用DACプラントの稼働を開始しました。回収したCO2はコンクリートや地下に固定することでカーボンクレジット(注1)を創出し、カーボンニュートラルに取り組む企業向けに販売されるほか、回収したCO2は航空・海運・産業向けの低炭素燃料用途に活用することも出来ます。

 温室効果ガス排出量を完全にゼロにすることは、どれだけ削減に取り組んでも困難、かつ非常に高コストであるため、DAC等のネガティブエミッション技術(注2)による除去が必要となります。これらの技術はカーボンニュートラル社会の実現に欠かせないものであり、これからますます需要が拡大していくことが見込まれています。
 
 Heirloom社は、さらなるコスト削減や大規模なDACプラントの建設・稼働を計画しています。DBJは、本件出資を通じて、Heirloom社の事業拡大を資本面から支援し、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みを後押ししてまいります。

 DBJは、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、カーボンニュートラル実現に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

(注1)カーボンクレジットとは、温室効果ガス排出削減または除去の成果を第三者機関が認証し、その削減量に応じて発行される取引可能な証書を指す。発行されたカーボンクレジットは、排出削減が困難な企業等が購入することで、自社の排出量の一部を相殺できる仕組みであり、カーボンニュートラル社会の実現に向けた経済的手段の一つとして注目されている。

(注2)ネガティブエミッション技術とは、大気中や排出源から直接CO2等の温室効果ガスを除去・回収する技術を指す。DAC等の工学プロセスのほか、植林等の自然プロセスも含まれ、排出削減では抑制しきることができない温室効果ガス排出の相殺に不可欠とされる。



【お問い合わせ先】
企業金融第5部 電話番号 03-3244-1620

DBJ News一覧へ戻る