No.132 救急医療の現状と課題 ~(2)診療科による偏在編~

 救急医療の問題が報道される際、小児科や産婦人科が採り上げられることが多い。実際日本全体の医師数は増加しているが、小児科などは全体の伸びを下回っており、産婦人科では減少傾向が続いている。これらの診療科では女性医師の割合が高い一方、一般に女性医師は、30歳から36歳になる時期に減少する傾向が確認できる。背景には医師の出産による離職や育児休業などが考えられるが、女性医師の増加度合いが高まるなか、将来的な労働力減少の影響が高まる懸念がある。サポート体制の充実が望まれる。

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