No.163 少子化の現状と子育て支援サービス市場の拡大

 日本では、少子化が急速に進む一方、女性の就業率上昇などを背景に保育所など子育て支援サービスに対する需要は拡大しています。近年政府や自治体も子育て支援策を拡充していますが、足下では待機児童数が増加傾向にあり、需要の拡大に支援策が追いついていません。雇用形態など労働制度の改革も求められるところでありますが、本稿では、主に保育施設等の整備に焦点を当て、欧州諸国等との比較も行いながら、子育て支援サービスの課題や問題点、求められる施策を整理するとともに、子育て支援サービス市場の拡大や女性労働力の増加、出生率回復の可能性などについて考察します。

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