No.225 回復が不十分な米国の労働市場とその行方

 米国労働市場は、景気回復とともに改善を続け、失業率は自然失業率に近い水準まで低下しています。しかし、賃金上昇の加速はみられず、イエレンFRB議長は、労働市場の「スラック」(未活用の労働資源)が残り、失業率の低下が示すほど実態は改善していないことを強調しています。米国の労働市場にどのような「スラック」が残っているのか、それはどのように解消に向かうのかを考察した上で、賃金や今後の経済成長への影響について展望します。

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