No.237 ドイツ経済の強みと課題から日本への示唆を探る

欧州屈指の経済大国ドイツは、製造業の比率が高く製造業の国際競争力が高い点に日本との共通性がみられますが、リーマンショック後の歩みは対照的なものとなりました。ドイツ経済の好調さの裏には、ユーロ安がドイツの輸出の追い風となったこと以外に、ドイツ企業が対外直接投資と輸出を両立させてきたこと、統一経済圏(EU)成立や共通通貨(ユーロ)の導入、移民受入、労働市場改革など、ドイツ企業の対応やドイツ政府の施策が奏功したことがあります。一方で、国内格差の拡大といった課題も抱えています。本稿では、こうしたドイツ経済の強みと課題から日本経済への示唆となり得る点を探りました。

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