近年、太陽光パネルのように需要地近くに設置される分散型エネルギー源（DER: Distributed Energy Resources）が増加し、電力産業は集中型のシステムから、デマンドレスポンス（DR）等の需要側資源や蓄電池も含むDERを活用する方向に大きく移行しつつあります。米国では、州政府の政策や卸取引市場の制度整備等を背景に、IT技術とDERを組み合わせてエネルギーマネジメントを行うビジネスが新興企業を中心に活発化し、米国内外の電力会社等もこの動きに積極的に関わっています。本稿では、このような米国におけるDER関連のイノベーション動向を分析し、日本への示唆を探ります。
No.260 電力産業の変革と分散型エネルギー源（DER）関連のイノベーション～米国の動向と日本への示唆～
2016年9月15日発行
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