中国自動車市場の発展の行方~電動化の先に見えてくる姿

中国の自動車市場は2009年に米国を抜いて単一国で世界最大となり、足元も引き続き世界市場の成長を牽引している。他方、政府による電動化関連の規制の導入やIT大手による自動運転に関する実証実験の取り組み等にみられるように、昨今の自動車業界のメガトレンドとなっているCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリングやサービス化、電動化)の分野においても、中国の動きは非常に速い。今や自動車産業において世界的に極めて重要な市場となっている中国だが、今回は、市場規模と技術動向の両面から注目を集めるこの市場について、北京モーターショーで確認された業界の特色や北京市内の現状等を踏まえつつ、その現状と発展の方向性を考察することとしたい。