北陸地域の人手不足の状況と多様な人材の活用に向けて -「新しい価値を生み出す人材」の育成による生産性向上へ-

北陸地域の有効求人倍率は2009年以降上昇を続け、2018年平均は2.0倍となった。北陸地域の人手不足の状況を職業別にみると、特に「サービス職」「販売職」「専門・技術職」「生産工程職」で求人数が求職者数を大きく上回っており、各企業では人手確保へのさまざまな対応を迫られている。今後の人口減少下においては、各企業には労働生産性の向上が求められるが、製造業について47都道府県の労働生産性と職業分類の相関性をみると、「専門・技術職」割合に正の相関が見られた。このことから、生産性向上のためには、創意工夫により新たな価値を生み出す人材確保の必要性が示唆される.