九州インバウンド観光振興に向けて ~空港民営化を契機としたインバウンドの次のステージへ~ (DBJ・JTBF訪日外国人旅行者の意向調査(平成30年版)から)

2017年の九州への外国人入国者数は、我が国全体への外国人入国者数の伸びを大幅に上回り、対前期比32.8%増の494.1万人に達した。しかしながら、2018年速報値では、過去最高を更新し500万人を突破したものの、従前、立地特性もあり牽引していたクルーズ船が収益モデルの行き詰まりもあり減少に転じる等、九州の訪日外国人入国者数の伸びは鈍化している状況にある。 斯かる状況下、九州においても、新たな誘客の伸びしろとして、また旅行消費額の拡大に向けて、一人当たり国際観光支出額の高い欧米豪地域や国内他地域と比較して認知度の低い東南アジア地域の取り込みも求められている。