No.346 コロナ後に一層求められる労働の質向上

経済の供給力は、資本、労働、全要素生産性(技術革新など)から成ります。コロナ禍で世界的に供給力が減少しましたが、雇用が比較的維持された日本では、人数や時間で計測される量的な労働の毀損による供給力の低下は小さかったと言われています。しかし質的な側面から見ると、コロナ禍で学校や企業による教育、訓練の機会が減少しており、人々のスキル形成への悪影響が懸念されます。本稿では、コロナ禍がスキル育成など質的な労働力形成に与えた影響を整理し、コロナ後に必要とされる取り組みについて確認しました。

関連リンク