現状、東北の域内GDP成長率や人口見通しは他地域と比較して減少率が大きく、大企業の集積も少ないことから地域経済の活性化に向けた制約は大きくなっています。他方で、東北地域では従前より自動車や半導体等の製造業が発達しているほか、最近では東北大学が国際卓越研究大学に認定されるなど、量子・半導体・バイオ・医療機器等様々な分野において有力なテクノロジーが集約し、大学発のディープテック系スタートアップが創出されつつあります。また、仙台市等もかねてからスタートアップ支援に取り組み、社会課題解決に向けた取り組みの一環として、ディープテック系スタートアップを核としたイノベーション創出に向けた支援を行い地域経済活性化へ取り組んでいます。但し、東北地域のスタートアップ・エコシステムはリソースに制約があり、スタートアップ創出数・資金調達額等をみても世界のスタートアップエコシステムが発展している地域と比べると大きな差があり、未だ発展途上にあると考えられます。
そこで、本レポートでは、仙台を中心とする東北地域のディープテック系スタートアップ・エコシステムの現状を把握した上で、課題を整理し、国内外のグッドプラクティスからの示唆を勘案して、ディープテック育成のエコシステム発展に向けた提言をまとめました。
2025年2月
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