削減貢献量の普及拡大に向けて
~企業と金融機関の共創による脱炭素社会への移行と産業競争力の強化~

 カーボンニュートラルの達成に向けて、「削減貢献量」への関心が高まっています。削減貢献量は、企業の製品・サービスが社会全体の排出量削減にどの程度貢献しているかを定量的に示す指標であり、適切な評価を通じて、日本企業の競争力強化やイノベーションの促進につながることが期待されます。
 本稿では、さらなる活用拡大に向けた課題を整理したうえで、企業による取り組みの広がりを概観し、今後の金融機関の役割について論じます。