JSR(株)の非公開化に対する融資及び出資について-「特定投資業務」を通じ、半導体材料分野のサプライチェーン強靭化を支援-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)は、JSR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO兼社長:エリック ジョンソン、以下「JSR」という。)の買収を目的にJICキャピタル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:池内省五、以下「JICキャピタル」という。)により設立されたJICC-02株式会社(以下「JICC-02」という。)に対し、融資及び出資を行いました。

 JSRは、フォトレジスト等の半導体材料事業を中心としたデジタルソリューション事業及びバイオ医薬品の開発・製造受託事業等を中心としたライフサイエンス事業をコア事業とする、化学を軸としたテクノロジーカンパニーです。

 JICキャピタルは、オープンイノベーションによる企業の成長と競争力強化のための資金供給を通じて民間投資を促進するとともに、投資人材の育成等を行い、我が国の次世代産業を支えるリスクマネーの好循環創出を目的に設立された、株式会社産業革新投資機構の完全子会社です。

 JICキャピタルは、JSRが現状の競争力強化・維持拡大のため研究開発・設備投資を行うことに留まらず、国内の半導体材料業界の再編等を推進することにより、JSRの国際競争力強化を実現すべく、JICC-02を通じたJSRに対する公開買付けを実施しました。

 DBJは、かかる取り組みが、JSRの競争力強化に加え、我が国の重要物資である半導体材料等の供給力強化に資するものと評価し、「特定投資業務(注1)」のうち「DBJ サプライチェーン強靱化・インフラ高度化ファンド(注2)」を活用し、JICC-02に対する融資および出資を行いました。

 DBJは、今後とも「特定投資業務」を通じた成長資金に係る市場の発展や地域経済の活性化、競争力強化に向けたお客様の取り組みを積極的にサポートしてまいります。

(注1)民間による成長資金の供給の促進並びに地域経済の活性化及び我が国企業の競争力の強化を図るため、国からの一部出資(産投出資)を活用して、成長資金を時限的・集中的に供給する業務です。
(注2)「特定投資業務」において、重要物資の安定供給確保等のサプライチェーン強靱化やデジタル技術の活用による物流をはじめとするインフラの強靱化・高度化を推進するため設置した重点投資分野です。


【お問い合わせ先】
企業金融第1部 電話番号 03-3244-1680

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