NIKKEIブルーオーシャン大賞 生物多様性部門で受賞
-国立大学法人香川大学とのブルーカーボン分野における連携事業において-

 株式会社日本政策投資銀行(以下「DBJ」という。)、国立大学法人香川大学(以下「香川大学」という。)及び庵治漁業協同組合との間における連携事業「金融×科学で『海』を『資本』に~ブルーカーボンによる瀬戸内海復権」(以下「本プロジェクト」という。)が「NIKKEIブルーオーシャン大賞」生物多様性部門 部門賞を受賞いたしました。

 「NIKKEIブルーオーシャン大賞」とは、株式会社日本経済新聞社グループが主催し、海洋環境の保全や水産資源の正しい利活用に向けて、意欲的に取り組む企業、自治体、NPONGO等を表彰するものです。

 DBJと香川大学は、2024415日付にてブルーカーボン事業において連携協定を締結しています。(https://www.dbj.jp/topics/dbj_news/2024/html/20240415_204778.html

 瀬戸内海海域では、高度経済成長期における砂利採取や埋め立て等により藻場が消失し、生物多様性の毀損や漁獲量への影響が問題となっております。
 本プロジェクトは、香川大学の開発した藻場造成構造物(注1)の敷設が生物多様性や生態系サービス(注2)等に与える経済性以外の価値を定量的に評価し、ブルーカーボン等の事業化可能性の調査を実施するものです。今後は、生物多様性や自然資本への貢献を検討する企業に藻場造成構造物を展開することで、藻場造成を加速させ、瀬戸内海の自然復興を加速させる新事業の創出を目指して、香川大学と本プロジェクトを推進して参ります。

 本受賞は、DBJのサステナビリティや事業化に関する知見、香川大学の地域資源を活かした長年にわたる研究開発、庵治漁業協同組合との連携を組み合わせた瀬戸内海地域の復権を目指す象徴的な取り組みとして高く評価されたものです。

 DBJ は、企業理念「金融力で未来をデザインします~金融フロンティアの弛まぬ開拓を通じて、お客様及び社会の課題を解決し、日本と世界の持続的発展を実現します~」に基づき、カーボンニュートラル・ネイチャーポジティブ社会の実現を目指した取り組みを積極的に支援してまいります。


(注1)海藻胞子の着生や海藻根の活着を促す部材や稚魚の餌場となる内部空間等を持ち、藻場造成や生物生産力に貢献しうる機能を持つ構造物のこと。
(注2)「直接的または間接的な人間の福祉への寄与、もしくは、生態系機能から人々が得る利益」のこと。



【お問い合わせ先】
四国支店 業務課   電話番号 087-861-6675
     企画調査課 電話番号 087-861-6676

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