No.403 回復するインバウンドと需給のひっ迫懸念

 日本の訪問外客数は23年4~6月期にコロナ前の7割に持ち直したほか、消費総額はコロナ前をほぼ回復しました。コロナ前に3割を占めた中国人観光客の日本向け団体旅行が解禁されたことなどで回復余地を残しており、今後も持ち直しが続くことが期待される一方で、日本の観光産業ではコロナ禍からの回復に伴い人手不足が強まっています。本稿では、日本のインバウンドの回復状況を確認したうえで、宿泊・飲食サービス業を中心とした観光業の現状と展望について考察します。

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