DBJ環境格付融資
DBJ環境格付融資とは、DBJが開発したスクリーニングシステム(格付システム)により、企業の環境経営度を評点化し、優れた企業を選定し、得点に応じて3段階の金利を適用する「環境格付」の手法を用いた世界で初めての融資メニューです(DBJ環境格付融資についての詳細は、リンクをご覧ください)。
(2019年9月30日時点)
案件数 | 33 |
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認証取得年 | 2018-2019 |
対象企業例①
取引先 | 住友化学株式会社 |
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本社 | 東京都中央区 |
業種 | 化学 |
認証取得時期 | 2019年 |
環境格付 | Aランク |
融資通貨 | 円 |
URL | ニュースリリース |
評価ポイント
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(1)
社長を委員長とするサステナビリティ推進委員会の設置や、経営として取り組む7つの最重要課題(マテリアリティ)に基づいた中期経営計画を開始するなど、持続可能な社会の実現に向けた貢献を明示している点
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(2)
SDGsや持続可能な社会づくりに貢献する製品・技術を「スミカ・サステナブル・ソリューション」として認定し、開発や普及を促進する取り組みを通じて、気候変動対応、環境負荷低減、資源有効利用などの分野における課題解決に貢献している点
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(3)
TCFDへの賛同や、温室効果ガス削減目標がSBTイニシアチブによる認定を取得するなど、気候変動問題に対して積極的に取り組むとともに、海洋プラスチック問題に対してもAEPWやCLOMAなどの外部団体に参画しながら、バリューチェーン全体での課題解決に努めている点
対象企業例②
取引先 | 日本水産株式会社 |
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本社 | 東京都港区 |
業種 | 食品業 |
認証取得時期 | 2019年 |
環境格付 | Aランク |
融資通貨 | 円 |
URL | ニュースリリース |
評価ポイント
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(1)
水産資源調達に関する大規模調査やCSR調達アンケート等によりサステナブルなサプライチェーン構築に努めるとともに、 独自の養殖技術による世界初のブリのASC認証取得や、MSC認証魚の積極的な調達に取り組む等、水産資源の持続的利用に配慮している点
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(2)
EPA生成過程で排出される魚油をバイオマスエネルギーに活用する等、製造プロセスにおけるグループ横断的な環境負荷低減活動や、消費者に対するフードロス削減等の環境意識啓発に向けた取組を継続している点
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(3)
トップマネジメントがコミットしたCSR行動宣言に基づき、全社横断的なサステナビリティ経営推進体制を構築し、ステークホルダーからの期待や事業戦略への影響を踏まえた非財務側面の重要課題を特定している点
対象企業例③
取引先 | 不二製油グループ本社株式会社 |
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本社 | 大阪府泉佐野市 |
業種 | 食用油 |
認証取得時期 | 2019年 |
環境格付 | Aランク |
融資通貨 | 円 |
URL | ニュースリリース |
評価ポイント
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(1)
ESG委員会やC”ESG”Oの設置等を通じ、トップマネジメント以下、経営戦略と紐づく高度なサステナビリティへの取り組みを全社的に推進している点
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(2)
パーム油をはじめとする原料調達に際して、環境・人権への特に優れた配慮を行うと同時に、調達先との間で対話や改善指導を図るなど、持続可能なサプライチェーン構築に向けた取り組みを先駆的な水準で図っている点
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(3)
経営目標として「食の創造によるソリューション」を掲げ、植物性原料等を通じた社会課題の解決に資するイノベーションを生み出すことを目指し、長期的な視座から研究開発を進めている点
パームとパーム由来植物性油脂