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Career Talk

DBJの風土

総合職同期対談

~キャリア・ワークライフバランス編~
画像:総合職同期対談

NANAKO IKOMA

生駒 奈々子

企業金融第1部 調査役

PROFILE

2009年入行。趣味はロードバイクで、東北支店時代に若手と一緒に地域のサイクリングイベントへ参加したことが良い思い出。休日は夫と娘と一緒に公園で遊ぶことが多く、1日に2回公園へ行くことも。

BAKU HASHIMOTO

橋本 麦

業務企画部 調査役

PROFILE

2009年入行。趣味は歌舞伎・落語など古典芸能鑑賞と野球・相撲などスポーツ観戦。米国留学中はメジャーリーグのスタジアム巡りも楽しんだ。長男誕生時は育休を取得。いつか一緒にライブ鑑賞・スポーツ観戦ができることを楽しみにしている。

画像:総合職同期対談
ワークもライフも追求するのが
DBJでの当たり前
金融機関で総合職として働きながらワークライフバランスを実現するのは難しいというイメージがあるかもしれない。が、その実態はどうなのか。現在、仕事に育児に日々全力投球している同期二人が、DBJでのキャリアの描き方や企業風土について語り合った。

若手の成長は
スタートダッシュが肝心

生駒

気づけば私たち、DBJに入ってもう10年以上が経ったんだね。

橋本

そうだね、長いようであっという間だった。そういえば生駒さんの入行の決め手は何だったの?

生駒

私はもともと弁護士になろうかなとも思っていたのだけれど、一つの道を究めるよりも幅広い業界に専門性を持ちながら携わる方が好奇心旺盛な自分に合っていると思ったのと、本気で「社会のために」という青臭い気持ちを持っている
“人”の魅力に惹かれたから。橋本くんは?

橋本

当時、法学部政治学科の出身ということもあって、何らかの形で公益に貢献できるような仕事に就きたいと漠然と思っていて。一方で、実際にお客様と接して仕事の“手触り感”を得られることも大切にしたいと考えていたんだよね。その両方の要素をバランス良く兼ね備えていたのがDBJだった。生駒さんとは同期で、内定者時代から仲良くしてもらっていたけれど、初期配属部署も同じだったから、分からないことがあるたびにお互い質問し合っていたよね。

生駒

懐かしいね。思い返せば、DBJでは1、2年目から割と大きな案件を任されるよね。私は「無茶ぶりして育てる文化」だと思ってる(笑)。RPGでいうと、最初から強い敵とぶつけて経験値を高めるような。

橋本

そうだよね。初めは社会人・DBJ職員としての基本動作を学びつつ、バンカーには必須である融資業務の基礎を身につけることができた2年間だったと思う。生駒さんが最初に大きな案件を任されたのはいつ頃だったの?

生駒

2年目の時かな。そのチームの中で、一番金額面で大きくて、かつ複雑な不動産流動化案件のメイン担当を任せてもらったことがあったのだけれど、他行の担当者は30代半ばを過ぎた方ばかりで。

橋本

それは大役だ。プレッシャーも大きかったんじゃない?

生駒

でも、いざという時には必ず先輩がさっとフォローしてくれる。その安心感があるからこそ、積極的にチャレンジしてみようと思えたんだよね。

橋本

職員間でお互いを過度にライバル視しないようなカルチャーがあるからかもね。いままでお世話になってきた先輩方は、丁寧に時間をかけて、自身が持っている知見やスキルをすべて後輩にシェアしてくれていたから、そういう姿勢を見習って、自身も同じように後輩に接することを心がけているよ。さらに個人的に大切にしているのは、その後輩のキャリアプランや関心領域を必ず聞く、ということ。「こういうキャリアを築きたいのであれば、いまの業務からこんな学びがあるのでは」「こんなことにもトライすれば成長できるのでは」と声を掛けることで、本人のモチベーション向上にもつながるかなと思って。

生駒

いい心がけだね。後輩を指導する側にいざ立ってみると、当時の先輩たちは、忍耐強く後輩一人ひとりをフォローしてくれていたんだなって日々実感するよ。このDBJらしい指導のバトンを私たちも受け継いで、後進に伝えていきたいね。

画像:生駒 奈々子

一期一会の経験が
自分らしいキャリアパスに

生駒

これまでのキャリアを振り返ると、初期配属から後はお互い全然違う道を歩んでいるね。留学や育休など共通点も多いけど、橋本くんは、省庁出向も経験していたよね?

橋本

そうだね。最初に海運会社への融資を経験した後、国土交通省に出向し、同じく海運会社向けの税制改正業務など幅広い業務を担ったよ。戻った後は小売・食品企業のお客様を担当する中で海外案件に初挑戦したことを契機に留学への関心が高まって、米国のビジネススクールへ留学したんだよね。帰国後は、初期配属と同じ企業金融第4部で航空機ファイナンスを担当する中で、育休も取得。いまは業務企画部で行内の営業部署を統括する役割を担っているよ。DBJ全体を俯瞰しながら、自身の推し進める施策が行内全体に与える影響力の大きさを実感しているところ。

生駒

私の場合は、初期配属の企業金融第4部で同じく法人営業の基礎を学んだ後、企業投資第1部で企業買収の際のLBO(レバレッジド・バイアウト)ローンの提供や共同投資案件などに携わったんだ。その後、東北支店、MBA留学、人事部を経験し、産休・育休を経て、現在は企業金融第1部という法人営業の部署で化学メーカーのお客様を担当し、企業や社会の課題解決のために奮闘する日々を過ごしているよ。

橋本

生駒さんは、営業部店、金融商品に特化した機能部店、支店、留学、コーポレート部門と幅広く横断的に経験を積んできているよね。産休・育休からの復帰後、再び営業部店に戻ってみて、どう?

生駒

これまで歩んできたキャリアの総合力が試されていると感じているよ。お客様の経営課題を踏まえて最適な提案をつくり上げるには、機能部店で身につけた金融スキームの知識、支店で得た地域に対する感度、MBAで学んだ経営に対する幅広い視点、人事部で痛感した実際の経営の難しさなど、これまで得たすべての学びが活かせるし、逆にどれか一つでも欠けていたら望ましくないと思えているからね。

橋本

20代前半で自分の進むべき方向を拙速に定めてしまうよりは、戦略的ローテーションを通じて、いろいろな業務を経験したうえでじっくりと自分が究めたい専門性を見つける方が、巡り巡って自分にとって最良の選択になるように思うよね。本質的な意味で「自分のやりたいこと」や「自分に向いていること」を見出すのは、実は非常に時間が掛かるんじゃないかと。そして例えばもし「企業経営に関与したい」と思うのであれば、その企業の人に共感してもらい、人を動かす必要があって、そのためにはなおさら金融のハードスキル以外のソフトスキルも間違いなく必要になってくるよね。

生駒

そうなんだよね。橋本くんのキャリアは、「海外」×「運輸セクター(海運・空運)」を武器にして築かれてきた印象があるけれど、これは入行当初からイメージしていたの?

橋本

いや、まったく(笑)。入行5年目で海外案件に初挑戦した際、グローバル企業と英語で交渉し案件を作り上げていく醍醐味を経験しつつも、自分自身の実力不足を痛感したことが海外に目を向けるきっかけになったんだ。留学後は、培った英語力を活かして専ら海外の航空会社などを担当する中で、関係構築のための海外出張や、打って変わってコロナ禍で債権管理に追われる経験をしたのは良い思い出。海外留学を挟んで、セクターとして海運・空運の両方を経験したことで、いまは運輸セクター全体を公平な目線で俯瞰・評価することができていると感じるよ。

生駒

いろいろな経験をする中で、入行当初の想いである「公益に貢献」できたような、自身のキャリアで転機となったような出来事はあった?

橋本

若手だった頃、自身が担当する食品企業のお客様に対して、東日本大震災で多大な被害にあった工場の建て替えを支援した案件に携わったことかな。その企業は、東日本大震災の被害を受けたうえに、世間からの信頼を回復しなければならない苦境に立たされていて。ただ融資をするだけでなく、「DBJサステナビリティ評価認証融資」を利用して非財務面であるBCM(Business Continuity Management)体制の盤石性への高い評価を世間に打ち出すことで、震災復興と企業の信頼回復を金融面からサポートできたことは、大変やりがいを感じたし、DBJらしい案件として強く印象に残っているね。生駒さんの転機となった出来事は?

生駒

私の転機は、もしかしたらいまかもしれない。産休・育休明けで営業の最前線に異動するのはチャレンジだったけれど、同時に、私自身が高いモチベーションで仕事ができると思って願い出たんだ。育児との両立だけを考えたらもう少し働きやすい部署もあるのかもしれないけれど、トータルで考えれば育児が大変な時こそ、やりがいを持って楽しく働けることの重要性も増すんじゃないかと思って。個々の職員のキャリア形成について、本人の声に真剣に耳を傾けて一緒に考えてくれる。こうした環境はすごくありがたいと感じるね。

画像:総合職同期対談

海外留学による自己成長を
社会貢献につなげる

橋本

私たちのキャリアで共通する部分が「留学」で、留学準備のタイミングもお互い近かったからいろいろと教え合った思い出はあるけれども、生駒さんはどうしてMBA留学をしようと思ったの?

生駒

企業投資第1部にいた頃、多くの経営者と議論を重ねる中で、自分には「経営に対する物の見方」がまだまだ足りないことを痛感したんだ。そこで、MBAを通じて経営や組織について体系的に学びたいと思ったのがきっかけかな。

橋本

実際行ってみてどうだった?

生駒

もともと英語が堪能じゃなかったから最初は雑談にもチームディスカッションにもついていけず苦労したの。でも、開き直って「分からないからもう1回言って」「ゆっくり話して」と言い続けていたら、チームも私のペースに合わせてくれるようになって。ただ、ファイナンスの経験者は私一人だけだったから、課題のアウトプットではチームに貢献できたところもあって、最終的には皆とすごく良い信頼関係を築けたよ。積極的に前に出る姿勢は、留学で得られたと思う。

橋本

私の留学先はワシントンDCのビジネススクールだったから、民間企業が政府・議会等とどう関係を切り結んでいくかという非市場戦略(Nonmarket Strategy)に関心がある学生が多くて、DBJとの親和性も高いスクールだったな。スクール外でも、ビジネスパーソンはもちろんのこと、外交官や国際開発金融機関職員とも交流しネットワークを構築できたのも面白かった。

生駒

橋本くんは、留学での学びが仕事にどのように活きたと思う?

橋本

単なる会話ではない、英語での高い交渉スキルや、グローバルビジネスの舞台における相手との距離の詰め方については、留学直後に配属された企業金融第4部GAT班(グローバルな航空機ファイナンスを担当)において、即座に活用できたように思う。もちろん、実際に仕事をしながら身につく部分も大いにあるけれど、その基礎体力は留学で身についたものかなと。生駒さんはどう?

生駒

MBAで理論的なところを幅広く学ぶことができたから、それまで案件に携わる中で直感的にこういうことかなと感じていたことを、自分の中でしっかり整理することができたよ。そうした整理に基づくと、お客様に対してこんな提案ができるんじゃないかとか、少し自信が持てるようになったと思う。「自分で学んで終わり」じゃなくて、これらの学びを、お客様や社会の課題解決に役立てていきたいな。

画像:橋本 麦

互いを尊重し、
支え合うのが当たり前の風土

橋本

お互いに、小さな子供を育てながら働く親でもあるよね。仕事と育児の両立は簡単ではないけれど、男女問わず育児や介護と仕事を両立している職員がDBJにはたくさんいるよね。

生駒

出産を経験して実感したのは、「育児と仕事の両立が大変」というよりも、育児がそもそも大変!(笑)

橋本

その通りだね(笑)。私は、最も尊重するべきなのは家族の意向だと思っていて、体力的・精神的に最も負担が掛かる妻の出産直後で、育休を取得「しない」という選択肢がまず浮かばなかったんだ。一方で、チームの理解を得ることも同様に大切だから、育休を取得するタイミングの約半年前から当時の上司にその予定を伝えて、自身が不在にする間のチーム内の作業分担を綿密に相談させてもらったよ。班内のみならず部全体としても温かく育休取得を後押ししてくれる雰囲気が醸成されていると実感したな。

生駒

子育て中の職員がモチベーションを高く保って働けるのも、周囲の理解があってこそ。DBJはチームで支え合う文化があるから心強いよね。

橋本

そうだね。ライフイベントは皆に起こりうるから、自分が育休で不在になった間、他のメンバーにカバーしてもらった分は、復帰した後に自分も誰かのカバーをするんだという気持ちを皆が持っているからこそ、チーム全体がうまく回っているんだろうと思う。

生駒

私たちが入行してから、この10年で大きく変わったことは、育児は女性がするものといった観念が社会的にも弱まってきているということ。男性職員も、在宅勤務やフレックスタイム制度を活用して子供の送迎のどちらかは自分が担うものだと考え実行している人が多いし、育児休業を取得する人も増えてきているね。

橋本

性別関係なく、親としてその期間育児にフルコミットするのはある意味当然だと思うし、二度と訪れない乳児期の思い出を家族で作れるのは大切なこと。いま私自身も、在宅勤務等を活用しながら、父親として業務にメリハリを利かせて、家族のためにできることを考えて実行することを意識しているよ。生駒さんが人事部にいたときに、子育てや介護をしている職員だけが柔軟な働き方をしていることで悪目立ちしないように、全行的に制度を導入してくれたんだよね。

生駒

そうそう。だから、ライフイベントとキャリアの両立を不安に思う方にお伝えしたいのは、DBJは、制度、人、環境の多方面から両立をサポートする職場であることと、職員の間には部署を超えて縦・横・斜めに深い絆があって、いつでも気軽に相談できる関係が築かれているから、安心してほしいということかな。

橋本

加えて私もお伝えしたいのは、小さい子供を持つ親が同じ部署にも数名いるけれど、皆私と同じような姿勢で育児に参画していると思うし、そのような姿勢が最大限尊重される職場である、ということだね。

生駒

育児も頑張る仲間が増えていることは純粋に嬉しいし、頼もしいよね。私たちも、後輩たちのロールモデルの一例となれるように、頑張っていこう。

橋本

頑張っていこう。これからもよろしく!

画像:総合職同期対談