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Women’s Career Talk

DBJの風土

総合職女性対談

画像:総合職女性対談

YURI TAKAHASHI

高橋 友理

DBJアセットマネジメント(株) 副部長

PROFILE

2011年入行。スキーが趣味で、行内の部活でもウィンタースポーツを楽しんだ。昨シーズンから息子もスキーデビューを果たしたが、ちょっとまだ早かった模様。いつか一緒に滑れるようになることが楽しみに。

NANAKO IKOMA

生駒 奈々子

企業金融第1部 調査役

PROFILE

2009年入行。趣味はロードバイクで、東北支店時代には若手と一緒に地域のサイクリングイベントへ参加したことが良い思い出。休日は夫と娘と一緒に公園で遊ぶことが多く、1日に2回公園へ行くことも。

画像:総合職女性対談
ワークもライフも追求するのが
DBJの流儀
金融機関は男性社会というイメージがあるかもしれない。が、その実態はどうなのか。現在、仕事に育児に日々全力投球している二人が、DBJでのキャリアの描き方や企業風土について語り合った。

若手の成長は
スタートダッシュが肝心

生駒

気づけば私たち、DBJに入ってもう10年以上が経ったんだね。

高橋

長いようであっという間でしたね。生駒さんの入行の決め手は何だったんですか?

生駒

私はもともと弁護士になろうかなとも思っていたのだけれど、一つの道を究めるよりも幅広い業界に専門性を持ちながら携わる方が好奇心旺盛な自分に合っていると思ったのと、本気で「社会のために」という青臭い気持ちを持っている“人”の魅力に惹かれたから。高橋さんは?

高橋

当時は公共政策大学院への進学も考えていました。そんな時、DBJの説明会に参加して経済価値と社会価値の双方を追求するという姿勢に共感したのがきっかけですね。あとは、就職活動を進める中で、DBJの職員とじっくりお話しして、若手に与えられる裁量が大きいと感じたことも決め手の一つでした。

生駒

DBJでは、1、2年目から割と大きな案件を任されるよね。私は「無茶ぶりして育てる文化」だと思ってる(笑)。RPGでいうと、最初から強い敵とぶつけて経験値を高めるような。

高橋

そうですね、初めは先輩の背中を見ながら見よう見まねでやってみるのですが、経験を重ねていくと少しずつ、こうやればいいのかなって勘所を押さえられるようになってくるような気がします。

生駒

2年目の時、そのチームで金額的にも一番大きくて、かつ複雑な不動産流動化案件のメイン担当を任せてもらったことがあったのだけれど、他行の担当者は30代半ば以上の方ばかりで。

高橋

それは大役を務めましたね。プレッシャーも大きかったのでは?

生駒

でも、いざという時には必ず先輩がさっとフォローしてくれる。その安心感があるからこそ、積極的にチャレンジしてみようと思えるんだよね。

高橋

振り返ってみると、若手のうちから大きな経験を積めるのは、スタートダッシュという意味でありがたかったですね。いまでは後輩指導にあたる機会も増えましたが、なるべく信頼して仕事を任せつつ、いつでも相談してねという姿勢を見せるよう意識しています。でも、実際やってみると、これってすごく大変なことなんだと改めて気がつきました。

生駒

いまになって分かるよね。当時の先輩たちは、忍耐強く私一人に任せてくれていたんだなって日々実感する。このDBJの伝統を私も受け継いで、後進に伝えていきたいな。

高橋

後輩の成長を実感すると嬉しくもあり、モチベーションも上がります。若手が活躍できるDBJというフィールドで、切磋琢磨しながら一緒に未来を描いていけたら嬉しいですね。

画像:高橋 友理

一期一会の経験が
自分らしいキャリアパスに

生駒

これまでのキャリアを振り返ると、お互い全然違う道を歩んでいるね。

高橋

そうですね。私は、最初の部署でリース会社への融資、財務部で社債発行などを経験した後、海外のロースクールへ留学。帰国後、再生可能エネルギー分野のプロジェクトファイナンスやファンド投資に携わり、その時に1度目の産休・育休を取得しました。復帰後は、法務・コンプライアンス部で海外案件全般の法務相談対応に従事し、2度目の産休・育休を経て、いまはグループ会社のDBJアセットマネジメント(株)で中期経営計画の策定を担当しています。

生駒

私の場合は、初期配属の企業金融第4部で法人営業の基礎を学んだ後、企業投資第1部で企業買収の際のLBO(レバレッジド・バイアウト)ローン提供や共同投資案件などを担当。その後、東北支店、MBA留学、人事部を経験し、産休・育休を経て、現在は化学メーカーのお客様を担当する営業の部署で、企業・社会の課題解決のために奮闘する日々です。

高橋

生駒さんは、営業部店、金融商品に特化した機能部店、支店、留学、コーポレート部門と幅広く横断的に経験を積まれていますよね。産休・育休からの復帰後、再び営業部店に戻ってみて、どうですか?

生駒

これまで歩んできたキャリアの総合力が試されていると感じているよ。お客様の経営課題を踏まえて最適な提案をつくり上げるには、機能部店で身につけた金融スキームの知識、支店で得た地域に対する感度、MBAで学んだ経営に対する幅広い視点、人事部で痛感した実際の経営の難しさなど、これまで得たすべての学びが活かせるし、逆にどれか一つでも欠けていたら望ましくないと思えているからね。

高橋

ローテーションを通じて、自分の持てる強みや引き出しが増えていきますよね。

生駒

そうなんだよね。高橋さんのキャリアは、海外法務を一つの武器にして築かれてきた印象があるけれど、これは入行当初からイメージしていたの?

高橋

いいえ、まったくです。入行当時は明確なキャリアビジョンを持っていなかったのですが、財務部時代に欧州で短期社債を発行するプログラムの立ち上げに携わったことが転機でした。米国のロースクールに留学した経験のある先輩と二人三脚で取り組む中で、先輩が膨大な英文契約書の調整を驚異的なスピードで進めていく姿に触発され、自分も海外法務に精通したいと思ったことがいまの専門性につながっています。

生駒

私の転機は、もしかしたらいまかもしれない。産休・育休明けで営業の最前線に異動するのはチャレンジだったけれど、同時に、私自身が高いモチベーションで仕事ができると思って願い出たんだ。育児との両立だけを考えたらもう少し働きやすい部署もあるのかもしれないけれど、トータルで考えれば育児が大変な時こそ、やりがいを持って楽しく働けることの重要性も増すんじゃないかと思って。個々の職員のキャリア形成について、本人の声に真剣に耳を傾けて一緒に考えてくれる。こうした環境はすごくありがたいと感じるな。

高橋

時に思いがけない配属に戸惑うこともありましたが、いま振り返れば、そこで積んだ経験や人との出会いが後々のキャリア形成に活きていて、自身の幅を広げることにつながってきたのだと実感しています。

画像:総合職女性対談

留学での自己成長を
社会貢献につなげる

高橋

私たちのキャリアで共通する部分が留学ですが、生駒さんはどうしてMBA留学をしようと思ったのですか?

生駒

企業投資第1部にいた頃、多くの経営者と議論を重ねる中で、自分には「経営に対する物の見方」がまだまだ足りないことを痛感したんだ。そこで、MBAを通じて経営や組織について体系的に学びたいと思ったのがきっかけかな。

高橋

実際行ってみてどうでした?

生駒

もともと英語が堪能じゃなかったから最初は雑談にもチームディスカッションにもついていけず苦労したの。でも、開き直って「分からないからもう1回言って」「ゆっくり話して」と言い続けていたら、チームも私のペースに合わせてくれるようになって。ただ、ファイナンスの経験者は私一人だけだったから、課題のアウトプットではチームに貢献できたところもあって、最終的には皆とすごく良い信頼関係を築けたよ。積極的に前に出る姿勢は、留学で得られたと思う。

高橋

私は海外のロースクールに留学した時、周りのメンバーは皆弁護士や裁判官といった法律の専門家だったので、授業についていくためにひたすら努力という感じでした。それでも金融規制や証券について学ぶ授業では、実務経験が有利に働いた部分もあったかなと思います。

生駒

高橋さんは、留学の学びが仕事にどう活きている?

高橋

留学から戻ってきて担当した、米国で再生可能エネルギーファンドを立ち上げる案件では、証券規制対応や契約内容の交渉など、留学先での学びが直結した仕事でした。他にも、バックグラウンドの違いを踏まえたコミュニケーションの大切さを意識するようになったのですが、いま所属している出向先の会社では、様々なキャリア・専門性を持つ方とお仕事をする機会が多いので、より丁寧なコミュニケーションを意識して業務にあたれています。生駒さんはどうですか?

生駒

MBAで理論的なところを幅広く学ぶことができたから、それまで案件に携わる中で直感的にこういうことかなと感じていたことを、自分の中でしっかり整理することができたよ。そうした整理に基づくと、お客様に対してこんな提案ができるんじゃないかとか、少し自信が持てるようになったと思う。「自分で学んで終わり」じゃなくて、これらの学びを、お客様や社会の課題解決に役立てていきたいな。

画像:生駒 奈々子

互いを尊重し、
支え合うのが当たり前の風土

高橋

お互いに、小さな子を育てながら働く母親でもあります。仕事と育児の両立は簡単ではないけれど、男女問わず育児や介護と仕事を両立している職員がたくさんいますよね。

生駒

出産して実感したのは、「育児と仕事の両立が大変」というよりも、育児がそもそも大変!(笑)

高橋

その通りですね。私の場合、思い入れの深いプロジェクト中に妊娠が判明して、正直戸惑いもあったのですが、上司がすぐにチーム体制を整えてくれました。産休に入る直前まで全力で走ることができて本当にありがたかったです。

生駒

出産は計画通りにいくものでもないからね。子育て中の職員がモチベーション高く保って働けるのも、周囲の理解があってこそ。チームで支え合う文化があるから心強いよね。

高橋

そうですね。私の場合は夫に加えて、実家の家族もみんな巻き込んで何とかなっているので、簡単に「仕事と育児両立できます」とは言えないですが、周りのサポート、職場のサポート、それから家族だけでなく使えるサービスは何でも使うといった割り切りもあって、うまく回っているかなと思います。

生駒

私たちが入行してから、この10年で大きく変わったことは、育児は女性がするものといった観念が社会的にも弱まってきているということ。最近では男性職員も、在宅勤務やフレックスタイム制度を活用して子どもの送迎のどちらかは自分が担うものだと考え実行している人が多いし、育児休業を取得する人も増えてきているね。

高橋

生駒さんが人事部にいらっしゃるときに、子育てや介護をしている職員だけが柔軟な働き方をしていることで悪目立ちしないように、全行的に制度を導入してくださったんですよね。

生駒

そうそう。だから、ライフイベントとキャリアの両立を不安に思う後進の方にお伝えしたいのは、DBJは、制度、人、環境の多方面から両立をサポートする職場であることと、部署を超えて職員の間には縦・横・斜めに深い絆があり、いつでも気軽に相談できる関係が築かれているから、安心してほしいということかな。

高橋

近年、若手の総合職に女性が増えていることを日頃の業務で実感しています。これまで相対的に女性総合職が少なかった部署にも女性が配属されていることは、より多様な視点が経営に活かされることにつながるのではないかなと、すごく期待しています。

生駒

普段業務をする中では、良くも悪くも性別を意識することはないけれど、女性総合職の仲間が増えていることは純粋に嬉しいし、頼もしいよね。私たちも、後輩たちのロールモデルの一例となれるように、頑張っていこうね。

高橋

はい、頑張りましょう。これからもよろしくお願いします。

画像:総合職女性対談