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INTERVIEW & TALK

DBJの風土

総合職:先輩×後輩対談

画像:総合職:先輩×後輩対談

石井 理瑚

企業金融第1部 ※取材当時

PROFILE

2020年入行。大学時代はアメリカンフットボール部のトレーナー。伴走者として選手を支えながら目標達成に貢献した経験から、金融という手段で社会の発展に貢献するDBJを志望。

鈴木 皓介

企業金融第1部 調査役 ※取材当時

PROFILE

2014年入行。地域調査部にてPPP/PFIなどの地方創生業務に携わった後、北海道支店、官庁出向を経験し、2020年に現在の部署に異動。大学時代はオーケストラのコンサートマスターとして楽団を率いていた。

1年目は、遠慮しているよりは
出過ぎているくらいでいい

鈴木

僕が官庁出向から戻ってきたのが2020年7月で、石井さんが新人研修を終えて配属されてきたのとちょうど同じタイミングだったから、ある意味同期だなと勝手ながら親近感を感じていたんだよ。

石井

その当時の私の印象ってどうでしたか?

鈴木

ハツラツとしていて物怖じしなさそう、という感じかな。しっかりと自分の意見を持って話を進めていけるという点で期待感があったよ。石井さんは、今の部署に配属された時はどんな気持ちだったの?

石井

企業金融第1部は、DBJのルーツでもある戦後復興や高度経済成長を支えてきた歴史ある部署で、お客様も製造業の中でも最上流の規模の大きな企業ばかりなので、やりがいを感じる反面、失敗したらいけないなと少し身構えている部分もありました。

鈴木

そうだね、この部署はまさに日本のものづくりの根幹を支える重工長大産業を担当しているからね。1年目はどうだった?

石井

最初の頃は行内外向けの資料作りからスタートして、徐々に先輩に同行してお客様の話を聞く機会が増えていきました。冬あたりから実際の取引に関わるような業務もさせてもらうようになって、色々な先輩のアドバイスを受けながら、幅広く経験できたかなと思います。

鈴木

DBJでは、1・2年目の職員それぞれにOJT“統括”がアサインされるとおり、基本的にはチームで若手を育てようとする風土があるよね。
※OJT統括:所属するチームにおいてOJT(On the Job Training)に関する全体マネジメントを担う職員

石井

そうですね。先輩たちが“思うとおりにやってみていいよ”と言ってくれたので、少し伸び伸びとやってはみたものの、小さなミスを多発してしまい、その都度先輩たちにフォローしてもらうような感じでした。

鈴木

最初はみんなそうだよ。石井さんが上司や先輩に対して聞きたいことを聞き、考えていることをはっきりと言っているのを見ていて、頼もしいなと感じていたよ。物怖じせずに聞ける、言える、ってことも大事なスキルだからね。

石井

タスクを抱えたまま身動きできなくならないようにと、まめに報告することは意識していました。

鈴木

1年目は、遠慮しているよりはちょっと出過ぎているくらいでちょうどいい。ミスはつきものだから、埋もれずに頑張れと思っていたよ。

石井

鈴木さんとはオフィスでの席は離れていましたが、よく声をかけに来てくださいましたよね。

鈴木

後輩をみるのが僕の役目でもあるし、今のようにコロナ禍で在宅勤務も増えてきたからこそ、コミュニケーションはより大事にしたいと心掛けていて。

石井

そのおかげで、1年目の最後に鈴木さんとペアを組んだ時には、初めてながらとてもスムーズに連携できたように思います。

画像:石井 理瑚

経験の積み重ねが、
確実な自信の裏付けに

鈴木

そうだったね。石井さんが2年目から本格的に担当を持つことを見据えて、1年目最後のステップとして、ある企業への融資案件を一緒にやったよね。メイン担当者は石井さんで、僕が時々サポートするという形で。

石井

はい。レアメタルを取り扱う企業で、まずビジネスモデルや製品について知ることが大変でした。当時の私にとってレアメタルは元素記号の世界のもので、学生時代私は化学が一番苦手だったんです…。でも、お客様の扱う商材を知らなければ仕事にならない。本当に悪戦苦闘の毎日でした。

鈴木

悪戦苦闘していると、何も進んでいないからと相談できずに黙ってしまう人もいるけれど、石井さんは分からないことを素直に伝えてくれたね。自分で調べることも大切だけど、分からないからと悩みすぎるのはもったいないからね。

石井

まだ新人だから分からないことは早めに報告したほうがいいと思っていたこともありますが、鈴木さんが頼れるお兄ちゃんのような聞きやすい雰囲気をつくってくれたことも大きいです。

鈴木

あの案件では、説明の仕方についてしっかり指導したことを覚えているよ。上司に案件についての説明をする、お客様に対して契約事項の説明をする、と業務ごとに説明する相手は様々だから、その時々の状況に即した説明の仕方は非常に重要になってくる。

石井

それまでの私は聞き手のことを考えずに、言いたいことが100あったら、100をそのまま口にしていました。鈴木さんには「そうじゃないでしょ」とひたすら言われ続けましたよね。

鈴木

そうだね。説明をする時には限られた時間の中で聞き手が知りたいことは何か、そして自分が伝えたいポイントは何か、をしっかり押さえて話そうと何度も言ったよね。

石井

しっかり覚えています。特に上司へ説明する時の練習には、本当に多くの時間を割いてもらいました。それも、ただ何回も繰り返すというのではなく、一つひとつを丁寧に教えていただいて。

鈴木

企業の概要とかビジネスモデルとか、細かく区切って練習し、その都度フィードバックして。一つひとつを積み重ねて、最後に通しでやってもらった。実はこれはオーケストラの練習と一緒なんだよ。

石井

私の性格も的確に考慮して、忍耐強く優しく指導してもらえたおかげで、本番は意外と緊張せずにできました。

鈴木

僕のほうは横でドキドキしていたよ(笑)。 でも、しっかりポイントを押さえて、笑いも若干交えて、なかなか上手くできていたと思う。

石井

鈴木さんが横にいたので、何かあればフォローしてもらえるという安心感があったからこそです。今振り返ると、1年目の集大成という時期にあの経験をさせてもらえたことは、大きな自信につながりました。本当にありがたかったです。

画像:先輩×後輩対談

試行錯誤を繰り返した先に、
得られるものがある

石井

2年目からは20社くらいの担当を持つようになって、基本的には1人でやるようになりましたが、いつも何かしら悩んでいる状態でしたね。たとえばリスクの分析で、論点に穴がないかとか…。

鈴木

傍から見ていると色々気づくんだけど、あえて黙って見守っていたんだよね。まずは自分で走って壁にぶつかって、試行錯誤を繰り返せば、その先に、初めて得られるものがあるから。

石井

鈴木さんが、何か言いたいけどグッと我慢されているのも伝わりました。でも、私が本当に悩んでいた夏頃、あの時は鈴木さんから手を差し伸べてくださいましたよね。当時の私はお客様との交渉で難航して、必要以上に思い詰めてしまって…。

鈴木

石井さんから迷いのオーラがはっきりと見えたからね。石井さんの自信がある時の説明の仕方を知っていたから、逆に自信がない時のサインもよく分かる。最初はもうちょっと頑張れと思ってあえて声掛けしないようにしていたんだけれど、そろそろ助け船を出さなければ、というセンサーが働いてね。

石井

私はもう何を相談したらいいのかも分からない状態で、思考がフリーズしていました。ですから、鈴木さんからかけられた声にすがるような思いでした。

鈴木

あの時は、まずお客様とのやりとりの状況をつぶさに共有してもらったったよね。石井さんが感じていることが全部正しいとも限らないし、過剰に考えすぎている場合もあるかもしれないと思っていて。少し厳しかったかもしれないけど、客観的な視点からアドバイスをさせてもらった。

石井

結局その案件については、自分で解決したというより、先輩たちの力をお借りして何とかしたという感じでした。2年目としてダメだったんだろうなと深く反省しています。

鈴木

まだ2年目で全部がうまくいくわけないよ。むしろ、あの経験を乗り越えたことで、もう一段成長できたと思うよ。

画像:鈴木 皓介

恩返しの気持ちが、
「人を育てる風土」を
引き継いでいく

鈴木

ところで、そろそろ2年目も終盤だけれど、自分自身では成長を感じている?

石井

2年目から、担当を持って一人でお客様にも会いますし、他の銀行の方と話す機会も増えました。そういう意味で遅ればせながらやっと社会人になったという実感はあります。

鈴木

やっぱり銀行員は人と人との仕事だから、つながりをどれだけ大切にできるかにかかってくる。色々な人に合わせていくことも大事だし、自分の思っていることを理解してもらうのも大事。色々なアプローチの仕方があるから、たくさん経験を積んで、自分の引き出しを増やしてもらいたいと思っているよ。

石井

もちろん、いつまでも甘えてばかりではいけないと思ってはいるのですが、失敗してもフォローしてもらえるという安心感のある環境のおかげで、臆せず色々と取り組めていると感じます。マニュアルに載らないような先輩方の知恵とか、DBJ職員としてこう振る舞うべきとか、そういうところも含めて勉強させてもらっているなと。勉強ということで言うと、鈴木さん含め先輩方が自主的に開催されている勉強会にも、DBJの面倒見の良さを感じます。

鈴木

企業に寄り添うためには、きちんと知識をつけておくことが大前提だから、お客様のことはもちろん、社会の潮流について勉強することも本当に大切。それで、僕も自分の考えを伝えながら若い人たちの意見も聞いて、お互いを高め合っていくために勉強会を開いているんだけれど、これは自分も先輩にしてもらってありがたかったからこそ後輩にもつなげていきたいと思ってやっているんだよ。DBJに根付く「人を育てる風土」はそれぞれの職員の持つ、先輩への感謝の気持ちによって受け継がれているんじゃないかな。

石井

私たちが担当している製造業は、今カーボンニュートラルという大変革期を迎えていて、お客様は非常に難しい状況に立たされています。そこに寄り添って役立つことがDBJ職員に求められていることだと分かってはいるのですが、いざこのグローバルトレンドを絶えずアップデートし続けるのは難易度が高くて。今はまだまだ教わることばかりですけど、いずれは私自身も後輩に還元していけるようになりたいと思っています。

鈴木

この間、石井さんが1年目の後輩を指導する姿を見た時は成長を感じて、ぐっとくるものがあったな。後輩を気に掛けてサポートできるくらい余裕が出てきたんだなと思ったし、何よりもDBJの風土を受け継いでくれているなと。

石井

本当ですか? そう言ってもらえるとすごくうれしいです。これからも頑張ろうって気持ちになります。

画像:先輩×後輩対談